『今日中に帰れば大丈夫』
と、言っていたので、
『そろ帰ろかぁ~』
と促すと
恵美:『は~い(^O^)/』
ガクッ(笑)
お会計を済ませ、店を出て、一応酔ったふりして手をつないでみる。
恵美さんは、なんか照れながらもその手を握り返してくれる。
駅に向かいながらも薄暗い路地裏で、彼女を引き寄せ、腰に手を回す。
歩きながらも、長身の彼女は、私の肩によりかかる。
そのままビル陰に隠れるようにして彼女を抱き寄せ、そっと唇を重ねた…
その妖艶な振る舞いとは裏腹に、恵美さんはガチガチに肩を強ばらせ、緊張感丸出しになった。
舌を絡め、唇を軽く甘噛みする。
彼女もそれに応えるかのように私の舌に軽く歯を立てる。
足音が近づき、二人はサッと離れ、再び歩き始める。
駅に近づくにつれ、どんどん明かりが増え、続きはお預け。
彼女の帰宅時間も考慮して、翌週昼間にデートする約束をして駅で別れた。
その日まで、少し多めにメールをして、彼女の気持ちを盛り上げる。
約束の日。
恵美さんは仕事が休みらしく、11時に彼女の家からかなり離れた駅で待ち合わせ。
私はお約束の社用車で職場を出発。
手間ひまかけて作った職場の社名ロゴ入りステッカーをマグネットシールに貼り付けたやつを外す(笑)(笑)
待ち合わせ時間になり、どんな服装で現れるかと思いきや、ごく普通のジーンズにセーター姿で彼女が登場。
恵美:『おまち~ぃ♪』
だいたい40前後の女性は、バブル期に社会人になり、派手な方々が多かったが、意外に質素な格好に、思わず『普段着普通やね?』
と、訳わからん質問(笑)
恵美:『あまり気合い入れて出かけると近所の目が怖いやろぉ~?駅まで普通に自転車やでぃ(笑)』
なるほどね(笑)
彼女を助手席に乗せ、神戸方面へ車を走らせる。
よく行くパスタやさんで昼食。
向かい合わせに座ると、なんか恥ずかしい(笑)
病院の受付カウンターと待合室みたい(笑)
色っぽい目で見つめられ、食事を終える頃には、二人の気持ちは高ぶり、自然にラブホへと向かうつもりになっていた。
私が入社した頃は、社用車と言えば、マニアルミッションと相場が決まっており、左手はひっきりなしにシフトレバーを操作したもんやが、今やオートマ当たり前で、左手は彼女の右手を握るためにあるようなもんになった(笑)
左手の指先を彼女の右手と絡め合いながら、一応彼女に
『ちょっとだけラブホいけへん?』
恵美:『ちょっと?ほな、ちょっとだけやでぇ~(笑)』
43号線沿いにあるラブホに入る。
なんか、高級車が多い
( ̄▽ ̄;)
カードキーで鍵を開け、部屋に入ると、シンプルな造りに窓から差し込む明るい日差し。
恵美:『ほんまにラブホテル?』
私もラブホに日差しが差し込むシチュエーションがあまり記憶にない(笑)
っちゅーか、昼間は仕事しろよ!
ですねm(_ _)m
かなり緊張ぎみの恵美さんを立ったまま抱き寄せ、ゆっくりと唇を重ね、舌を絡める。
時間をかけ、肩の力を抜いて行く。
少しそれが解れたころ、彼女にシャワーを勧める。
恵美さんは素直に頷き、脱衣場へと向かった。
私はタバコに火をつけ、ソファーに腰掛け、料金表に目をやる。
高っ!!
(笑)
彼女がシャワー中に、セコくメンバーズカードを300円で購入、自動精算機に通しておく。
よっしゃ!10%引きや(笑)
しばらくすると恵美さんが上がって来た。
恵美:『お先でしたぁ~♪』
つづく