もちろん彼女にも同じ書類が届いており、気づいているのは明らか。
4人で出張やけど、私と綾美以外は、定年前のオッサンとアキバオタク。
みんな揃って新幹線に乗る訳でも、宿泊先が同じ訳でもない。
決まってるのは、前日移動し、朝9時に品川って事だけ。
比較的出張が多い私は、よく泊まるビジネスホテルを予約。
前日、午後から大阪を出て、17時には定番の新橋にあるやきとん屋さんに一人で行く事にしていた。
(当時は、まだ出会い系とか無かった)
ここまで書くと、皆さんご想像の通り、綾美からメールが来た(笑)
綾美:『いっち先輩、今度出張一緒ですね♪本社、入社式以来行った事無いから連れて行ってくださいね♪』
出た( ̄▽ ̄;)
もちろん、可愛い綾美が好意を抱いてくれるのは嬉しいが、どうも危険な予感(笑)
それは、後々自分の鼻が効くと言う証明になった。
綾美からは、どこのホテル予約したんですか?とか、何時の新幹線ですか?とか質問のメールが来る。
ウソついてもしゃーないので、マジメに答えた。
出張当日。
新大阪駅で缶ビールを買い、のぞみに乗り込む。
プシュっ♪
出張前日移動の醍醐味、昼間からビールを飲む(笑)
京都を出たあたりで綾美からメールが来た。
綾美:『いっち先輩、のぞみ○○号?』
このメールが来た時点で、彼女がこれに乗っている事は簡単に想像できた。
私:『そやで?』
綾美:『私も同じで~す♪』
私:『そうなん!?』
(白々しい)
私:『何号車!?』
(聞いてどーすんねん)
綾美:『13号車で~す♪先輩はぁ?』
私:『16号車で~す(笑)』
綾美:『空いてますかぁ?そっち?』
(来る気かぁ!?)
私:『空いてますけど煙充満してます(喫煙車)』
綾美:『東京着いたらお茶しません?』
私:『えっ?新橋飲みに行きたいねんけど…』
綾美:『あっ!私も連れてってくださぁ~い♪』
ε-( ̄. ̄;
まさかとは思ったが、聞いて見た。
私:『ホテル、どの辺で取ったん?』
綾美:『先輩と同じとこですよ♪♪』
ε-( ̄. ̄;
ε-( ̄. ̄;
ε-( ̄. ̄;
4人で出張やのに、あからさまにそんな行動されると、すぐに社内でウワサになるやん
ε-( ̄. ̄;
それやなくても、綾美が私に好意を抱いてる事、なんとなくウワサになりかけてるのに~
ε-( ̄. ̄;
まぁ、ここまで言うて、イヤやとも言えず、一緒に新橋へ飲みに行く事に。
東京に着き(当時は品川駅がまだ無かったような…)ホームに降り立つ。
綾美に電話をすると、すぐにいる場所がわかった。
先にホテルにチェックインしたかったが、めんどくさくなり、そのまま新橋へ。
まだ16時やったが、お店は開いていたので、カウンター席に並んですわる。
私:『モツ焼いたん食えるん?』
綾美:『ホルモン大好きなんですぅ~♪』
(さすが彼氏がオッサン)
関西にはあまり置いてないホッピーを飲みながら、煮込みを食べる。
綾美の話しを聞きながら、中の焼酎をおかわり。
ただでさえ可愛い綾美がより可愛く見える(^^;)
彼氏の話しを聞くと、なんと大学時代の教師らしい。
一応、社会人になってからは、あまり会ってないらしいが、やはり気になり聞いて見た。
私:『その人奥さんいてるんちゃうん?』
綾美:『たぶん…でも、楽しかったらええんです♪』
ヽ(~~~ )ノ ?
ますます危険な香りちゃんと、オレも行けるやんくん♪が頭の中で戦い始める。
もちろん、お酒が入り、行けるやんくんが勝った(笑)
明るいうちに飲み始め20時にはフラフラ(笑)
店をでて、京浜東北線で宿泊予約したビジネスホテルに向かう。
つづく