香織さん。
数年前に出会い系サイトで知り合った40歳の人妻。
しばらく出会い系でメールを続けるうちに、共通のネットゲームサイトでゲームをしてる事が判明し、早速そこでゲームをする事になった。
知ってる人は知ってると思いますが、パソコンでネットを通じ、色んなゲームで対戦するサイトで、チャットしながら対戦できるやつです。
ゲームの種類も無限にあるが、彼女とはゴルフを一緒にする事になり、メールでお互いのゲーム上のハンドルネームを交換。
決めた時間に待ち合わせする。
その時間に私が用意した部屋に彼女が入って来た。
お互い、どこに住んでるかとか、大したプロフィールも知らないまま、ラウンド開始。
チャットしながら徐々にお互いの自己紹介が進む。
聞けば、岡山県在住の専業主婦って事が分かった。
私の住むところからは、かなり遠く、まぁ、お互い会う事も無いやろうって感じで、気さくに会話をしながらゲームを終えた。
もちろん、またゲームしましょうね♪って感じ。
そこから、時々、ゴルフやビリヤード、ボーリング、オセロ等々、夜な夜な2人でゲームをする仲になる。
チャットで世間話や夫婦の話し、子供の話し、少しエッチな話し…携帯のアドレスを交換し、メールで連絡をとってネットゲームで待ち合わせするようになって行った。
全く世の中進んだと言うか、こんな離れた場所に住むあかの他人の男女が、お互いの顔も知らないのに、ネットを通じて仲良くなって行く様が不思議に思えた。
ある日、彼女の家のパソコンが調子悪い相談を受ける。
一応IT関係の仕事をしている私は、仕事柄、どうすれば治るかすぐに分かったので、色々とゲームサイトのチャットやメールを通じて指示をすると、ピタリと改善され、大変喜ばれた。
その頃から信頼関係が築かれ、いつしか、電話で話す仲になり、お互い会ってみたいと言った感情を抱き始めた。
バーチャル恋愛みたいな関係とでも言うか(笑)
香織さんの住む所までは、さすがに仕事中に行って帰れる距離や無かったので、彼女と都合を合わせ、平日仕事を休んで会う事になった。
朝から、普段通り会社に出勤する時間に家を出る。
梅田から職場とは反対方向の地下鉄に乗り、新大阪へ。
新幹線の切符を岡山まで購入し、朝から西へと向かう。
周りは仕事に向かうサラリーマンばかり。
もちろんスーツ姿の私も、それに溶け込み、何食わぬ顔で禁煙車に座る。
普段はあまり感じない仕事をサボる罪悪感と、まだ見ぬ彼女とのデートへの期待感が折り混ざり、胸がそわそわし落ち着かない(笑)
新大阪から岡山までは新幹線で一時間もかからず、あっという間。
在来線に乗り換える時に約束通り香織さんにメールをし、彼女の指定した駅まで電車に乗った。
駅に着くと、ロータリーに彼女らしき車が迎えに来ていた。
ナンバーを聞いていたが、一応電話をかける。
それらしき車に乗ったサングラスをかけた女性は、携帯を取り上げ、電話に出た。
お互い目が合い、軽く会釈をしながら、車に接近、彼女が助手席側のドアを内側から開けてくれた。
私:『おはよ~(笑)』
香織さんはサングラスを外しながら笑顔で『おはよ♪』
まぁ、年相応、どこにでもいてる普通の主婦って感じやった。
一応初対面となるので、照れくさい部分もあったが、ゲームや電話で何度も会話してきたので、話しはスムーズやった。
時間は、まだ朝の10時過ぎ。
喫茶店でコーヒーを飲みながら話しが弾む。
彼女は、過去に出会い系で何度か男性と会ってる話しは聞いていたので、特にモジモジした様子も無く、自然な流れ?でラブホに行く話しになった。
もちろん、それまでにはメールや電話で、そういう雰囲気は作って来てはいたが、すんなりすぎて少し拍子抜けした。
一応、私が運転席に座り、彼女の指示通りに走る。
しばらくするとラブホに到着。
関西にはあまり見かけない、平屋建ての一軒家みたいな個室?がポツポツと並び、空室マークの家?のような所に車を止め、部屋に入った。
時間はお昼前。
なんと彼女は、お弁当を作って来てくれていた。
ソファーに座り、お弁当を美味しく頂いた。
食事を終え、コーヒーを飲みながらソファーで一服。香織さんもタバコに火をつけ、お互い、寄り添っていく。
彼女の肩に手を回し、自然に唇を重ね合う。
初対面ながらも、メールやネットでの仮想交際期間が長かったせいか、お互い引き寄せ合う気持ちが、その行為を一気に後押しし、ソファーに彼女を押し倒した。
つづく